SHINJUKU APARTMENT
2021.10.20
住宅集合住宅
賃貸集合住宅において、容積率を最大限に生かした事業性の確保と、各部屋に特長を持たせた多様性のある魅力的な空間の両立は難しい。本プロジェクトでは、周辺環境への圧迫感を減らすため分棟としているが、尖った2つの片流れ屋根が建築に個性を与えた。2つの棟のあいだは細い路地のようで、角部屋となった全ての住戸から見える風景や光の入り方が各々異なる。小さな吹き抜けのあるメゾネットや半層ずれたスキップフロア、半地下、勾配のある高い天井の部屋は多様性があり、入居者には選ぶ楽しさがあるだろう。求められる事業性を確保しながらも、賃貸集合住宅の可能性を示した建築となった。