東京都世田谷区の住宅地に建つ、シングルからDINKS等の世帯を対象とした15戸の集合住宅である。高密度に住宅が密集する都市環境において豊かな住空間を獲得するために「窓」の定義を再構築した。建築と都市の間に介在する「窓」に都市環境に呼応した特性を与えることで、窓辺空間に身を置いたとき、光や風、見える風景だけではない「都市の余韻」を室内から体感することが出来ると考えた。これは、開放性とプライバシーという相反する課題を解決した、新しい都市居住の在り方の提案である。